他にトラブルの原因として考えられる物は、色々ありますが。
*
送り歯の向こう側に詰まったゴミ、
これは取りされられていなかったゴミが送り歯で毎回押されて溜まってフェルト化して送り歯の動きを妨げてしまうのです。
解決策はゴミを取り除く事です。、送り歯だけではなくルーパーやいろんな所にゴミは溜まりますのでお掃除して下さい。
届かない所はエアーダスターで埃を飛ばして下さい。
*
縫った糸がこぶのような、団子状態に固まって縫い進めない。
原因は、針板の傷です。針を折った事がありますね?その時に針板に傷がついてしまった時、傷がひどいと
縫った糸がその傷に引っかかってしまうために起きる現象です。
傷の程度が少ない場合は、番手の細かいサンドペーパーまたはヤスリでその傷を削ります。溝の内側など見落とさないで。
傷が目立つ状態の時には「針板を交換」しましょう、
ミシンの型番をメモしてミシン屋さんで買って下さい、在庫がない場合はお取り寄せになります。
* 調整しても
糸のバランスが悪い、調整が効いていないようだ。
糸が通るダイヤルにきちんと掛かっていない、かかって見えても浮いていてきっちり挟まっていない。
押さえをあげてダイアヤルが開いた所で糸を入れる押さえを下ろすとダイヤルが閉じて糸を挟みます。
ダイヤルの糸が入る部分に糸から出た埃が溜まってそれが挟む妨げになっている事があります。
対策はダイヤルの隙間の掃除です、ロックをかけた布をダイヤルに挟んで上下左右にこすります、ロックをかけた糸がゴミを描き出します。
安い
中国製の糸などを使うとこのゴミが出やすいですのでご注意下さい、ミシンを大切にしたいならこの糸は使わない方が良いです。
*
針が傷んでいる時もうまく縫えないです。
折れなくても、曲がらなくても、高速で沢山働いた針は、先が磨耗します、新品の針と見比べましょう。
先が減って潰れていたり、針先にバリが出来ていることもあります。
私は針が怪しい時には抜いて、見ても分からない時には
手の甲を軽くつついてみます、新品でもやって感触の違いを確かめます。
*
油切れ
油は時々注していますか?潤滑油がなくなれば動きが悪くなるのは当然です、そのまま使い続けると金属は減ったりします。
大切に使いたいと思うならば愛情は思っているだけでは通じません、ちゃんと注油して下さい。
もちろん「ミシン油」です食用油や機械油は使わないでください。どんなに高級な食用油よりも安くてもミシン油ですよ。
赤ちゃんにミルクの変りにドンベリは飲ませませよね。
*
カットした所がボロボロになって糸の間から覗く状態
メスが減っています、まずは下メスを交換します、メスは消耗品です!
上のメスの交換の目安は、メーカーにもよりますが、下のメス5〜10回交換したら上のメスも交換する時です。
下の方が減りやすいです。文字通り下メスは送り歯の脇に付いていて、上メスは上の位置に付けるようになっています。
*メスの位置と形が違う、ベビーロックの衣縫人&糸取り物語、縫工房、または蛇の目のコンピュータロックや1200Dの場合は
メスの形状だけではなく、強度が異なります。
下メスの方が丈夫に出来ています。
上メスの方が先に減ります。そして上メスの方が取りだしやすくなっています。
メスがぴったり収まっていない時も切れないというトラブルが起きます、
メス交換と時にはメスを入れる位置に、ゴミなどが挟まっていないことを確認して下さい。
*
モーターのカーボンブラシの磨耗
だんだん動きが悪くなって止まるようになった時、場合によっては砂のような物がこぼれている時も有ります。
< 手順 >
モーターの有る部分のカバーをはずします、モーターを露出させます。
モーターを止めているネジをはずしてベルトからモーターをはすします、これでモーターを手にとって作業しやすくなりました。
モーターに大きなマイナスのネジが二つあります、「イモネジ」と言います。これをはずすと黒い角柱がばねに入って状態の物が出てきます。
それを「カーボンブラシ」と言います、ベビーロックの品であれば1個が105円ぐらいです。取り替えて、元に戻します。これも消耗品です。
この作業をミシン屋に頼むと3000円から6000円ぐらいかかります、自分でやれば部品代だけです。
カーボンブラシを数回取替えたがカーボンブラシがあまり減っていないのに駄目になる時は、カーボンブラシの当たっていたモーターの軸が
減ってもうカーボンブラシを取り替えても駄目です、モーターそのものを交換する時期です、モーターを買って取り替えます。
カーボンブラシを取り替えた事のある人ならモーターも交換出来ますよ。モーターは高くても1万円はしません。
* メスの幅は合っているのに
縫い目が丸まって細くロックがかかる
巻きロック用にセットされていませんか?メーカーによって名前は色々、舌片(ぜっぺん)レバー、かがりツメ、等を動かす、
またはツメを取り替えるなど、それらが巻きロック用の状態になっていると幅が狭くなります。
それがちゃんとなっていても丸まる時、上と下のルーパーの糸調子のバランスが悪いとなります、下ルーパーがきついと下側に丸まりつれます。
縫い目を見て上下ともに少しゆとりのあるふんわりした縫い目が良い縫い目です、余裕なく張りつめた糸ですと、生地の中央にしわが寄ったりもします。
*
動きが悪かったり、糸を掬えなくなってしまった。
タイミングの狂い又は、カムの磨耗が考えられます、これは言う替えれば良いという物ではなくて技術が必要ですので
ミシン屋に頼みましょう。 やっと専門家の出番です。
使用糸について
ロックはニットでも、原則として全てスパン糸で良いです。
特殊なツーウェイニットの時などはルーバーにウーリーナイロン糸を使ったりもします。
巻きロックは上ルーバーにウーリーナイロン糸を使うと縫い目の隙間から生地が見えない綺麗な仕上がりが期待できます。
お役にたちましたか?
ご健闘を祈ります。